歯列矯正と顎関節症

歯列矯正で顎関節症が改善することも悪化することも


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歯並びと顎関節症は無関係ではありません。たとえば、両者ともに、噛み合わせの異常が関わっているケースがあります。人によっては、歯列矯正治療で顎関節症が改善することもあれば、逆に悪化してしまうこともあります。また反対に、顎関節症によって歯並びが悪くなり、歯列矯正が必要となる場合もあります。

【顎関節症とは?】

顎関節症は20〜30代の女性に多く、その原因は、女性ホルモンの関係、ストレス、じん帯や骨の弱さなど諸説さまざまですが、いまのところ研究段階で、これぞという要因ははっきりとわかっていません。女性患者数は、男性患者数の2〜3倍といわれています。
症状や程度にはかなりの個人差がありますが、代表的な症状としては、顎関節の痛みや開口のしづらさ、顎が鳴るなどが挙げられます。これらを総称して、顎関節症と呼びます。
顎関節症はあごの骨の異常で、全身の骨格にまで異常をきたすこともあります。また、硬いものを食べられない、めまいがする、ひどい耳鳴りや肩こりに苦しむなど、日常生活に支障をきたすほどの重症の患者さんもたくさんいらっしゃいます。

【噛み合わせ異常と顎関節症】

顎関節症の原因は噛み合わせの悪さだけではありませんが、ここでは噛み合わせ異常による顎関節症について述べていきます。
顎関節症の治療の一環として歯列矯正を行う方法がありますが、歯列矯正技術が稚拙だった場合や、歯科治療に失敗した場合には、症状改善どころか、さらに悪化させてしまうこともあります。まずは顎関節症の個々の原因を突き止め、どの治療法がその人にふさわしいのかを見極めてから、歯列矯正に臨むべきです。

昔、顎関節症はすべて、噛み合わせの悪さが原因と考えられていました。そのため、正しくない治療法として歯列矯正が行われ、顎関節症をさらに悪化させてしまうことも少なくありませんでした。しかし今では、顎関節症のしくみや原因はある程度解明され、適切な治療を施せば、かなりの確率で症状が改善することがわかってきています。

◆顎関節症の治療・・・歯ぎしりや片顎での噛み癖など生活習慣の改善、薬物療法、物理療法、外科治療、歯列矯正などが現在のおもな治療方法です。

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